内定者研修プログラムの内容をどのようにするのかという問題は、おおよそどこの企業でも抱えていることです。当然、実績があるほどそういった悩みが小さくはなるものの、完全に採用者研修プログラムの内容が出来上がっている企業というものはほとんどないといえます。というのも、仮に内容自体は出来上がっていたとしても、その内容がいつの世も使えるものかどうかは不明です。基本的に、内定者向けに「社会人としての基本的なルールやマナー」を教えることが目的のカリキュラムである以上、あまり深い内容を設定すること自体は正しいとは言い切れません。しかし、基礎の基礎を単純明快に説明するだけの内容だったとしても、そのルールが突如変わってしまうことは往々にしてあり得ます。そこで、どのような内容を検討すれば良いのかを紹介します。

内定者研修プログラムで実践をイメージさせる

本採用後、会社によっては専門の教育期間を設定している場合もありますが、そういった期間を設けて特別訓練をすることができない企業もたくさんあります。しかし、現場に配属された段階でできることが少しでもないと不安を感じさせることになってしまい、結果的に早期離職などを誘発してしまう可能性があります。そういった状況を改善する目的で、カリキュラム内で「実践練習」をさせるという選択肢があります。たとえば、販売する商品の仕入れ、管理、セールス、販売、アフターフォローなどの項目を設定し、仕入れの段階からグループ研修としてアフターフォローまでを行わせます。仕入れ先、販売先などの取引相手を既存社員が行い、現実に現場でどのような日常が展開されているのかを実感してもらいます。

「企業」「組織」という仕組みを実感させる

なるべく具体的な就業後のイメージを掴んでもらうためには上記のようなトレーニングが有効ですが、それは現場に出てしまえばすぐに覚える内容でもあります。当然、事前に経験をさせておけばスタートダッシュは早くなりますが、それだけで「将来的に価値を持った人材に育てる」という目的を達成することはできません。むしろ、実践経験ではなくそこに至る考え方などを教え込む時間として捉える方法もあります。要するに、「会社とは何か」「組織とは何か」と言ったことから、企業が利益を得ていくため必要なこととそれを実現する方法などを「論理的な思考」を意識しながら説いていきます。企業の本質が理解できるようになれば、組織として必要なことはもちろん、自身が昇進するために必要なことなども具体的に認識できるようになります。